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第3回 全国大学選抜選手権大会

日時:平成2年6月24日
場所:東京都立体育館

関学スポーツ 1990年7月5日(木曜日)

東京大会と呼ばれるこの試合。まだ3年目と歴史は浅いが、中央大や早稲田大といった有力校が 揃う。今年は東西の56校が参加し実力と規模の両面で最高の全国大会となった。  総合関関戦を終えたばかりの関学は、温存していた最強メンバーを投入。必勝体制を敷いて上位へ の進出を狙った。初戦に順当勝ちした関学は、2回戦で昨年全日本4位の桃山学院大と対決。関大を破ったこともある 強敵だけに苦戦が予想された。しかし関学は着実に戦力を上げていた。序盤から果敢に攻め、副将戦までに何と3勝。 結局3勝1敗1分けで桃山大を葬り去った。「12月の大会で桃山は凄く強かったけどね。今年はウチが一枚上手やった だけです」(法四・岡本主務)

気迫の勝利

大金星を挙げたのが3回戦。気勢をあげる関学の前に、京産大が立ちはだかった。昨年全日本2位、今春 全関西2位の強敵である。当たって砕ける覚悟でした。苦戦は承知の上で各自が自分の役目を果たそうと 燃えていた」(経四・鎌田)優位とされる京産大に対し、関学は全くひけを取らなかった3人続けて引き分け とした後迎えた副将戦。ここで菅(商四)が主将の意地を見せた。胴から面の二段突きを決めてまず一本。 直後に鮮やかな足払いからそのまま押さえ突き胴を奪った。気迫あふれる会心の二本勝ちだ。次の大将戦 では岡本が引き分け、貴重な1勝を死守。1勝4分けで関学が激闘に終止符を打った。この一戦で気迫は 一気に最高潮。中京大を3勝2敗で下し準決勝へと躍り出た。だが全日本大会の壁はさすがに厚く、中央大 (優勝校)に鎌田が1勝したもののあえなく敗北。3位決定戦でも龍谷大に惜敗してしまった。結局関学は 全日本で4位入賞を果たし、関西では2位にランクされた。昨年の3回戦敗退からして、驚異的な躍進ぶり である。

名門の再興

「セレクションの採用校に勝てて嬉しい。気力が勝利を呼んだ。下級生の指導にも力を 入れ秋の大会でも上位入賞する」(菅主将)拳法部の更なる活躍に期待したい。

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